悠然の家(Y様邸)
悠然の家|丹波産材とともに暮らす木造平屋
「悠然の家」は、明治から受け継がれてきた住まいを建て替え、これからの時間を静かに紡ぐ場として計画した木造平屋のフルオーダー住宅です。土地に刻まれてきた記憶を受け止めながら、自然と調和する建築のあり方を探りました。
設計において重視したのは、風や光といった環境の質です。敷地を丁寧に読み取り、風の抜けや日射の変化を手掛かりに建物の配置と開口を決定しました。深く伸びる軒をもつ平屋の構成は、外部環境との距離をやわらかく調整し、内部に穏やかな陰影をもたらします。庭と連続する空間は、季節の移ろいを日常の中に取り込み、静かな広がりを生み出しています。
構造には、地域資源である丹波産材を活かした木造住宅を採用しました。柱や梁、床、造作に至るまで無垢材を用い、木が持つ質感や香りを空間の中にそのまま活かしています。素材そのものの力が、視覚だけでなく触覚や空気感に働きかけ、住まいにやわらかな温度を与えます。
内部は過度な要素を排し、簡素でありながら奥行きのある構成としました。平屋ならではの連続性を活かし、視線や動線が自然に外部へとつながることで、閉じすぎず、開きすぎない関係性を保っています。
本計画は、設計と施工を一貫して行うことで、図面に込めた意図を現場の精度として具現化しています。各専門業者の確かな技術と経験が積み重なり、細部に至るまで丁寧にかたちづくられました。
「悠然の家」は、急がず、穏やかに時間を重ねていく住まいです。
木とともに呼吸しながら、暮らしの中で少しずつ成熟していく建築を目指しました。
https://note.com/kiba_fujita1973/n/n38e242a78185
施工データ
| 工事種別 | 新築住宅 |
|---|---|
| 竣工日 | 2026-03-28 |
| 場所 | 兵庫県丹波市 |
| 対応範囲 | 設計・施工 |
| 構造 | 木造平屋建 |
| 面積 | 129.91㎡ |